FX相場師による当日・週間為替予想

2016/3/28-2016/4/1のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

2016/3/28-2016/4/1のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

今週のレンジ予想

1ユーロ=1.0950-1.1450ドル

先週の総括と今週の展望

ドル円は下値の堅い展開か。今週は米地区連銀総裁から、金融政策に関する発言が数多く聞かれた。ハト派のイメージが強かった米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、多くのメンバーから追加利上げに前向きなスタンスが示された。アトランタ連銀のロックハート総裁やサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、早ければ4月にも利上げが正当化される可能性があると述べた。タカ派のブラード・セントルイス連銀総裁も、市場のインフレ期待が低下するなかでの行動は避ける必要があるものの、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策で後手に回るリスクを警戒。FOMCが公表する金利予測の有用性に懐疑的な見方を示した。ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、今年中に2回を上回るペースの利上げが実施されることを期待すると発言した。当局者による一連の見解からは、FOMCで受け取った見通しと比較して、景気やインフレに対して楽観的な印象があった。 もっともブラード総裁を除く他の委員には、FOMCで今年の投票権はない。イエレンFRB議長をはじめ、中心的なメンバーの政策スタンスを考慮するならば、あまり前のめりな判断は得策ではないだろう。早期利上げ期待が短期的なドルの底堅さに寄与しても、緩和スタンスの長期化観測を歓迎して年初からの下げを埋めた米株価指数にとっては重しとなる可能性がある。引き続き、米景気の基調の強さと海外情勢を見極めていく必要がある。来週は個人消費関連指標やISM景況感指数、3月雇用統計など重要な経済データが相次いで発表される。 ユーロの上値は限定的な公算も。ベルギーの首都ブリュッセルで発生したテロが市場に与えた影響は、昨年11月にパリで起こった事件と同様に短期で収束する可能性がある。もっとも今回の一連の騒動を受け、英国で欧州連合(EU)離脱の機運が高まりそうなことには注意が必要か。ポンドに次いで、ユーロも影響を受けることになりかねない。難民問題への不満も再び噴出しそうで、政治的な混迷も不透明要素としてのしかかる。先日、EU首脳会談でトルコと合意に至った難民対策では多くの課題が指摘され、実効に対する不確実性が広まっていただけに政策当局者も頭を悩ませている状況だろう。2月相場の傷が少しずつ癒え、今週発表された域内の景況感指数にはようやく下げ止まりの兆しもあったが、先行きに対する慎重なスタンスは今後も維持されそうだ。テロや移民問題でリスク回避傾向が強まれば、反射的にユーロは売られやすい通貨になる。当面は警戒感が完全に払しょくしきれないなかで、ユーロが神経質な展開にさらされることも念頭に置いて臨みたい。
記事元:DZHフィナンシャルリサーチ

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