FX相場師による当日・週間為替予想

2016/3/21-2016/3/25のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

2016/3/21-2016/3/25のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

今週のレンジ予想

1ユーロ=1.1050-1.1550ドル

先週の総括と今週の展望

ドル・円・ユーロともに、落ち着きどころを模索する展開か。日銀はマネタリーベースの増加ペースと、当座預金の政策金利残高に対する-0.1%の金利適用を維持する方針を決定した。一部で話題にあったマネー・リザーブ・ファンド(MRF)に対するマイナス金利適用は見送られたが、受託残高に相当する額を対象先のマクロ加算残高に加えるなど政策に調整を施した。声明では景気判断を「回復を続けている」で維持したものの、輸出・生産面の鈍さを指摘し、文頭に「基調としては」との表現を付け加えるなど、いく分引き下げた。市場の追加緩和に対する期待は限定的だったが、今回も政策見送りへの初期反応は株安を伴った円高だった。引き続き、先行きの緩和見通しは根強い。消費増税の再延期なども含め、景気テコ入れに向けた対応への思惑は今後も続くことになるだろう。 米連邦公開市場委員会(FOMC)も利上げを見送った。声明文では設備投資の鈍化を指摘し、世界経済と金融動向のリスクに言及した。短期的な物価・成長見通しは小幅に引き下げられ、FOMCが年内2回程度の利上げを見通していることが明らかになった。一方で全体的な景気認識には引き続き前向きで、原油の下落が一服したと判断するような文言もある。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は会見で、見通しに対するリスクが確実に減ったと発言した。強い雇用と底堅いインフレ動向に加え、株価の持ち直しなど当局にとって心強い材料がある。かたや年明け以降の米小売データは2カ月連続でマイナスとなった。米国の利上げ再開の正当性を、今後のデータで見極める必要がある。 欧州中央銀行(ECB)の金融政策イベントはドラギ総裁が追加利下げに否定的な見解を示したことで、再び失望を誘ったとの見方も根強い。ただし事前予想と比較して「満額回答」以上となったため、緩和効果に対する期待が今後、浸透していきそうだ。月間の資産買い入れ規模を拡大するにあたり、発行体別の購入可能枠を引き上げ、金融機関を除いた投資適格社債を対象に追加することで、買入資産が枯渇するとの意見を封じ込めた。第2弾の貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)では、借入側に強力なインセンティブが生じるよう制度変更が加えられた。際限ない預金ファシリティ金利の引き下げが、金融機関の収益圧迫や実体経済に与える心理的な悪影響を増幅させる懸念を和らげ、流動性を拡大させる「質と量」で積極的に対応した。ユーロ圏の物価が低迷する限り、ECBの緩和的な金融政策は継続しよう。ただし問題は家計や企業へしっかり波及するかどうかである。効果が現れなければ今後、ECBの政策に対する限界論も高まっていくことになるだろう。
記事元:DZHフィナンシャルリサーチ

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