FX相場師による当日・週間為替予想

2016/3/7-2016/3/11のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

2016/3/7-2016/3/11のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

今週のレンジ予想

1ユーロ=1.0800-1.1350ドル

先週の総括と今週の展望

ドル円は戻りを見極める展開に。週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では各国が市場の安定や成長に向けて財政政策を含めたあらゆる措置を講じることを声明に明記して閉幕したが、具体的な対策は各国に委ねられた。日銀のマイナス金利導入後に進んだ株安や円高を踏まえれば、金融政策面の一段のテコ入れが市場センチメントの大幅な改善につながるか懐疑的。大胆な補正予算や消費増税の先送りなど、政府サイドへの期待が高まっていくだろう。黒田日銀総裁は日銀の金融政策に参加国から異論がなかったと強調したが、ユーログループ議長は日本の競争的な通貨引き下げへの懸念が討議されたと釘を刺している。加えて米国ではG20に先立ち、貿易相手国の為替操作を阻止する措置が盛り込まれた関税関連法案が成立した。G20で自国通貨安を助長するような政策に対して事前通知を行うことで合意に至った点も、一部で期待のあった円売り介入実施のハードルの高さを感じさせる。 一方、米国では3月の利上げ期待が薄らいだとはいえ、年明け以降の経済指標は一部で強さを維持している。インフレや個人消費関連のデータはしっかり推移し、製造業の景況感もいく分改善した。今週は原油や株価の戻りが鮮明になったことで、米経済に対する過度な不安も後退した。今後の米経済指標に悲観的なムードを打ち消す内容が続けば、ハト派過ぎた市場の米利上げペース見通しが修正されることで、ドル円の下値が固まっていく可能性もある。 ユーロは欧州中央銀行(ECB)の緩和内容次第の展開か。追加緩和を示唆した1月のECB理事会以降に金融市場が一段と混乱したことで、10日の理事会での物価見通し引き下げと追加緩和実施は既成事実化している。2月のユーロ圏消費者物価指数が前年比で-0.2%と、1年ぶりの水準まで低下したことも追加緩和を正当化させる。焦点は内容だが、まずは預金ファシリティ金利の0.1%引き下げや、資産買い入れ策(QE)における購入対象の拡大や買い入れ上限の引き上げなどが想定できる。事実上のオープンエンド型である買い入れ期間の延長を決定しても、市場には好感されにくい。ただしこれまでの効果に疑問符もつく金利の引き下げと技術的なQEの枠組み変更だけで、市場のインフレ期待が改善する可能性は極めて低い。日銀がマイナス金利の導入を決定してECBの優位性が失われるなか、G20声明を踏まえればサプライズの大きい政策は見込みづらい。市場は昨年12月のように過度な期待は抱いていないため、ユーロの動意が思った以上に限定されることも考えられる。
記事元:DZHフィナンシャルリサーチ

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