FX相場師による当日・週間為替予想

2016/1/18-2016/1/22のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

2016/1/18-2016/1/22のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

今週のレンジ予想

1ユーロ=1.0650-1.1200ドル

先週の総括と今週の展望

 ドル円は引き続き下値を見極める展開に。先週末の米12月雇用統計は雇用者数の増加では目を見張るものがあったが、平均時給の伸びは前月比で横ばいにとどまった。金額ベースでは極めて小幅だが減少しており、賃金動向は引き続き緩慢なままだった。雇用者数の増加は季節要因を背景とした一時的な雇用の上振れが寄与しているため、個人消費頼みの米景気回復の持続性を見極める必要がありそう。ドル円の上値は伸びず、週明けには一時116円後半と昨年8月以来の安値を更新した。中国からの資金流出や人民元安が金融市場に及ぼす不透明感が焦点になっており、原油安も重しに市場のリスク回避姿勢の根強さを意識させた。 今週、香港市場で中国人民元の翌日物インターバンク金利が大きく上昇し、オフショアとオンショアの人民元の格差は昨年10月以来、初めてゼロまで縮小した。中国当局はギャップ縮小を狙った人民元買い介入を実施しており、為替政策で対ドルよりも通貨バスケットの動向を注視する方向へ路線変更して市場実勢に委ねるとしたスタンスに懐疑的な目を向けざるを得ない状況。基準値ベースの元安誘導には一服感があるものの、原油安も背景に新興国通貨は年初から大きく売られている。懸念事項がひとつずつ丁寧に摘み取られていくまでは、ドル円の反発も期待しづらい。 最新のIMM通貨先物市場における投機筋の円ポジションは、2012年10月以来で初めて差し引き買い越しに転じた。ショートの巻き戻しではなくロングの大幅な増加でポジション動向が変化しており、新年度入りの新たなフローが影響しているようだ。まだ過剰反応する必要はないが、市場心理にじわじわとボディーブローのように働いてくる可能性がある。 ユーロは方向感を模索。欧州中央銀行(ECB)は21日に金融政策理事会を開催する。預金ファシリティ金利の引き下げや、資産購入額の拡大といった追加緩和が講じられる見込みは極めて低い。変化があるとすれば買い入れ対象や適格担保の追加といった技術的な調整にとどまるだろう。ドラギECB総裁は会見で、状況に応じた一段の政策対応余地を有しているとの姿勢を強調するだろう。インフレの下振れリスクに加え、次回3月に発表されるスタッフ見通しで物価予想が引き下げられるとの見方に言及する可能性もある。ECBは市場の期待を裏切らないとのこれまでの定説は、昨年12月の追加緩和策で覆されている。行動のないイベントが、ユーロの動意を荒くする展開にも警戒したい。
記事元:DZHフィナンシャルリサーチ

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