FX相場師による当日・週間為替予想

2015/12/21-2015/12/25のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週間予想

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今週のレンジ予想

1ユーロ=1.0600-1.1100ドル

先週の総括と今週の展望

ドル円は下値の堅い展開か。米連邦公開市場委員会(FOMC)は約10年ぶりにフェデラル・ファンド(FF)レートの誘導目標を引き上げ、7年近くにわたる実質的なゼロ金利政策を解除した。今後の金利の軌道に関しては「段階的」との表現が、声明文やYellen米連邦準備理事会(FRB)議長の会見から聞かれた。公表された経済予測に前回から大幅な修正はなく、2016年の成長率・失業率への見方がポジティブだった。一方でコアインフレ率がわずかに下方修正されたが、メンバーの16年末時点の予測中央値は1.375%と9月時点と変わらなかった。声明や会見のトーンは引き続き慎重だが、裏を返せば段階的な利上げに向けた米経済の超えるべきハードルは低下しているとも判断できる。 Yellen議長は今月2日の議会証言の際に、新たな労働市場への参入者を吸収して失業率を抑制するには、単月の雇用者数増加は10万人弱で十分と語った。米国の足元の失業率は5.0%であり、FRBは来年から2018年までは4.7%で推移すると見込んでいる。賃金の伸びといった質の面でのさらなる改善やインフレ動向、FRBがリスクとして警戒する海外情勢次第だが、明らかな景気の腰折れが確認されない限りは個別の経済指標にも利上げ観測の高まりで反応しやすくなるだろう。 年末までにドル円が今年の高値を超えてくるような馬力は感じない。米利上げという象徴的なイベントはあったが、年間のレンジが変動相場制に移行してからの最小で今年を終える可能性が高い。ただFOMC後に先進国の株価は上昇し、米2年債利回りは5年半ぶりに1%の水準を突破した。原油安は気になるが、イベントに対する不透明感が後退したことを背景に市場はリスクオン地合いに回帰しつつある。下値は限定的となりそうだ。 ユーロは今後の方向感を見極める段階へ。主要中銀が今年最後の金融政策会合を終え、年内のビッグイベントはほぼ消化した。ユーロはクリスマス・年末年始の休暇に向けて流動性が乏しくなるなか、新年度入りしたファンド勢の動向と、短期のポジション調整の進ちょく状況次第の値動きか。IMM通貨先物市場の8日時点における非商業筋のユーロポジションは、17万枚超のショートと依然として大幅な売り越しが続いている。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和を失望と受け止め、ユーロドルが急騰した割に巻き戻しは極めて小幅にとどまっている。調整の余地は十分に残っていると考えてもよさそうだ。FOMCの余韻が残るなかでグローバルな株式・債券市場、原油価格がもたらすセンチメントの動向が、ユーロ相場に大きく影響を与えることも念頭に置きたい。
記事元:DZHフィナンシャルリサーチ

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